2023年2月3日(金)、映画『スクロール』が全国ロードショーされます!
YOASOBIのヒット曲「ハルジオン」の原作者として知られる橋⽖駿輝のデビュー小説が、
北村匠海と中川大志のW主演によって実写化。
それに加わり松岡茉優や古川琴音が共演し、
米津玄師やあいみょんのミュージックビデオを手がける川上智之が、圧倒的な映像美を届けます。
この記事では映画『スクロール』をネタバレながら、あらすじ・感想と考察を解説します!
「続ける」も「辞める」も決断であり、生きるということ。
生きる決断を下した人間はみんな尊い。
目次
映画『スクロール』作品情報
タイトル | スクロール |
映画公開日 | 2023年2月3日 |
上映時間 | 1時間57分 |
キャスト
キャスト | 役名 |
北村匠海 | 僕 |
中川大志 | ユウスケ |
松岡茉優 | 菜穂 |
古川琴音 | 私 |
主題歌
映画『スクロール』のエンドロールに流れるのは、
Saucy Dog「怪物たちよ」
Saucy Dog のボーカル・石原慎也がコメントを残しています。
現代社会にフォーカスを当てた作品で、これは俺の物語か?と錯覚するほど広く誰にでも当てはまり心に突き刺してくれる映画だと感じました。
物語は印象的なプロローグから始まります。
書き下ろしをさせて頂きました新曲「怪物たちよ」も今までになくかなり攻めた歌詞で、
スクロールに寄り添う音楽になったんじゃないかとメンバー3人とも気に入ってる曲です。
映画『スクロール』あらすじ
大学時代に友達だった僕(北村匠海)とユウスケ(中川大志)のもとに、友人・森が自殺したという報せがはいる。
僕は会社で上司から否定される毎日を過ごし、「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに想いを投稿しながら何とか自分を保っていた。
ユウスケは「毎日が楽しければそれでいい」とどこか投げやりに生きていた。
森の死をキッカケに ”生きること” を見つめ直す二人に、
僕の書き込みに共感し「人間いつ死ぬかわからない。やりたいことやっとかないと」と自分を探す私(古川琴音)と、
ユウスケとの結婚が人生を満たしてくれると信じる菜穂(松岡茉優)の時間が交錯していく。
何者にもなれない4人が、一つの死をキッカケに、明日への一歩を踏み出すこの物語に、私たち自身の欠片が映る。
現実を受け入れ、希望を探す物語。
映画『スクロール』感想と考察(ネタバレ)
||◤#スクロール 𝗖𝗛𝗔𝗥𝗔𝗖𝗧𝗘𝗥 ◢||
〈僕〉/#北村匠海
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄消えてしまいたいという
気持ちを抱えながら
SNSに想いを吐き出すことで
何とか自分を保っている#2月3日公開 pic.twitter.com/tJMY3Mg9zo— 映画『スクロール』公式 (@scroll_movie) December 23, 2022
映画『スクロール』の原作を読みました。
社会を生きること、それは頭を掻きむしりたくなるほど、もどかしいこと。
心の線が消えた若者
友達の葬式で居眠りをした。
自ら命を絶った友達の儀式にも関わらず、何も感じていない自分にショックを受けた。
昔だったらまだちゃんと泣けた気がした。
日々生きていると、物事を感じ取る線がぶちりぶちりと切れていったんだと思う。
と、僕(北村匠海)が心の中でぼやくシーンがあります。
私たちが生きる世界では、理屈では片付けられない矛盾と理不尽が複雑に絡み合います。
一つ一つの出来事に納得しようとすれば、自分の心身がもたなくなる。
そこで人は自身の脳や心を停止させ、感情を無にして働くことを選ぶ。
フツフツと沸き起こる「喜怒哀楽」にフタせずして、この社会は生きられない。
そんな日々を過ごしている最中、突然「感情を出さないのは不謹慎だ」と後ろ指をさされる<僕>。
困惑するのは当然のことだと思った。
「人間を捨てるために働くわけじゃない…」と、私は誰に言うともなく叫びたい気持ちになった。
仕事を頑張る自分を肯定してあげた後は、泣いたりワクワクしたりする時間を持つことが大切だと気がついた。
人間が人間らしく感情丸出しでいることの許しとして映画や音楽、小説といったエンターテイメントが存在するのかなと。
平日の昼間も数パーセントの私情をときどき表出できると、もう少し能天気に生きられる気がする。
「辞める」は実はスゴイ
|◤✐𝗦𝗧𝗢𝗥𝗬①◢|
〈僕〉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄就職はしたものの上司からすべてを否定され「この社会で夢など見てはいけない」とSNSに想いをアップすることで何とか自分を保っている
フォロワーは一人だけ
翌朝目覚めるといつものように
「いいね」が1件ついていた…#スクロール#2月3日公開 pic.twitter.com/Kvzvcg4dZc— 映画『スクロール』公式 (@scroll_movie) December 27, 2022
僕(北村匠海)の一つ目の願いは、”嫌いな上司を地球上から消し去る” こと。
二つ目の願いは、”会社ごと地球から消し去る” こと。
そこで僕は気づく。
自分が会社を辞めればいいのか、と。
大学の友達・森は会社を辞める前に生きることをやめてしまったけど。
僕とユウスケ(中川大志)は、居酒屋で飲みました。
お前は仕事を辞めれたぶん強い人間だ
と、ユウスケが僕に言うシーンがあります。
「あなたの仕事は大変ですね」みたいなことを言うと、人は喜ぶ。
そう私は大変なおもいをして働いているの、と何かが満たされるみたいに。
“我慢する” という選択肢を選んだ人は、大変ですねと共感してもらうことだけが「逃げ場所」になっているように感じます。
私はこの物語から「辞めてもいいし、もっと逃げ場所はある」と教わりました。
人間追い込まれたら 生 or 死 の二択しか与えられていないと錯覚します。
この社会を生きる私たちも、「辞める」という三択目があることを忘れてはいけない。
まとめ
📲・・━ ≫ #撮影前へスクロール
📲━━・・≫クランクイン前、
「僕この本好きです」と監督に話していた#北村匠海 さんプロデューサーは北村さんについて
「キラキラと輝く目を見せるかと思うと、海底を漂うような深淵な眼差しも持ち合わせている」と語る pic.twitter.com/mUqbA4CoAj— 映画『スクロール』公式 (@scroll_movie) January 5, 2023
映画『スクロール』をネタバレながら、あらすじ・感想と考察を紹介しました!
刺さる人には刺さるストーリーだな、と思います。
もし「なんのことやら」と思うのであれば、まだ自分は大丈夫そうだと勇気をもらえる映画でもあるのかなと。
Z世代である私の想いがそのままスクリーンに映し出され、丸裸にされたような気分です。
映画公開は2023年2月3日、ぜひ映画館に足を運んでみてください!
この記事が、大切な物語と出会うキッカケになると嬉しいです。